日本寺の従業員・事務職のロプサン君と、事務助手兼・運転手のバレシュワール君が昨年それぞれナーランダ大学に提出していた論文が秋の学位審査会を共にパス、先週2月18日の学位授与式に出席を求められ、他の5人とともに2人後先になってR・パント副学長(学長・アマルティア・セン博士代理)からPh.D(哲学博士)の学位証を授与されました。
2人の論文は2013年に成立したナーランダ大学再生法の公布を受け、寺に働く者として『吾こそは復活第1号博士に!』と狙い、『減給になるから…』と休暇もとらず早退もせずに日本寺での勤めが終わって帰宅後の夜中までせっせと競いあい、励ましあって書き上げたという見上げた根性。
脱稿も提出も同時でした。
仏教遺跡として世界に名高い旧ナーランダ大学は、かつて三蔵法師はじめ仏教伝道の先達碩学がたが学んだことでつとに有名。
インドではこんにちでも三蔵法師(スワンツェン)を崇敬しない学者は居ない、と云っても過言ではありません。
三蔵法師を慕う2君とももちろん学位論文は仏教学でした。