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ドゥルガプジャ

ドゥルガは水牛の姿をした悪魔マヒシャースラ(Mahishasura Mahisha=水牛 Asura=悪魔)を倒すためにブラフマ神、ビシュヌ神、シバ神などが創ったヒンドゥー教の女神です。力強く、勇敢でありながら、慈愛に満ちた母なる女神としてインド全土で広く信仰されています。ドゥルガには8~10本の腕があり、ビシュヌ神の円盤、シバ神の三叉槍、ガネーシャ神の剣などそれぞれの神から授けられた武器を持っています。

2024年のドゥルガプジャは10月8日~12日でした。期間中、町にドゥルガ像が祀られたパンダル(pandal)と呼ばれる様々な装飾が施された会場が設けられ、人々は供物を捧げたり、プジャを(法要)行い、善が悪に打ち勝ったことを祝います。また、夜にはライトアップされ華やかな光に包まれ、各所のパンダル巡りもドゥルガプジャの楽しみのひとつです。 最終日には、ドゥルガが天上の住処に戻ることを象徴し、ドゥルガ像を川や海に運び沈めます。

また同じくドゥルガプジャの最終日にはダシェラ(Dussehra)または、ヴィジャヤ ダシャミ(Vijaya Dashami)と呼ばれる祭りが行われます。
ダシェラは、ヒンドゥー教の2叙事詩『ラーマヤナ』に基づく祭りで、ラーマ王子が妻のシータを誘拐した魔王ラーヴァナを倒したことを記念し、このラーヴァナとその息子のメグナス(Meghnath)、兄弟のクンバカルナ(Kumbhakarna)に見立てた巨大な人形に矢を射り、それらを燃やし健康と繁栄を祈ります。

モディー首相とムルム大統領がデリーで開催されたダシャラ式典に出席し、矢を放ちました。

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