第76回共和国記念日を祝う

 【日本寺駐在僧便り】
 1月26日は1950年インド国憲法が発布され共和国となった記念日で、休日に指定されています。
 2025年は第76回目の共和国記念日となりました。この日は学校や役所では国旗掲揚や国歌斉唱でお祝いをします。また首都デリーでは大規模な式典が開催されます。

 日本寺ではスタッフによるインド国旗、仏旗、日本国旗の掲揚とインド流の万歳三唱で記念日をお祝いしました。

 菩提樹学園ではブッダガヤのウルヴェーラロータリークラブ所属の地域会員の皆様においで頂き、式典で共に憲法発布の日を祝いました。当日は天候に恵まれ、休日ながら登園する子供たちはそれぞれ国旗や国旗カラーの襷など、記念日を祝うさまざまなグッズを持ち寄りました。

 式典では、掲げる国旗の中に色とりどりの花びらをつめ、旗が上がりきったところで花びらが散り落ちるよう準備されており、国旗掲揚の場面では拍手と歓声が上がりました。その国旗台の根元には「ジャレビ(Jalebi)」と呼ばれる小麦粉と水で作った生地を揚げ、シロップ漬けにした菓子とお香が供えられ、インドのお祝い対する日本と異なる丁寧な供養の観念に感動しました。

 式典後は園舎に移動し、ロータリークラブの皆さんより文具とお菓子の贈呈と、先生による「ジェレビ」の配布がありました。

 子供達はこの甘い揚げ菓子が本当に大好きで、すぐに無くならないよう細かく割りながら笑顔で食べている顔がとても愛らしかったです。合掌 

駐在僧戸田萌岳
 

練習の成果を家族に披露 菩提樹学園お遊戯会

 2024年12月7日、第46回菩提樹学園お遊戯会が日本寺講堂で開催されました。
 園児たちは、数週間前から演劇のセリフやダンスの振り付けの練習に一生懸命取り組みました。

 朝、登園し、各教室に入るとすぐに本番の衣装に着替え、先生からメイクをしてもらいました。皆の準備が出来ると、教室の前でクラスごとの記念写真を撮り、講堂へ移動しました。

会場は「わが子の晴れ舞台を見よう」と150名を超える保護者や兄弟が集まり、観客で埋め尽くされました。

午前10時、主任のソバー先生の挨拶からお遊戯会が始まりました。
園児たちは、クラスごとにインドのヒット曲に合わせたダンスや演劇を披露しました。

演劇の題名「Van Hai To Jeecan Hai」は、「森林が有れば生命がある」という意味で、インドで自然保護や環境保護のスローガンとして使用されている言葉です。地球にとっての森林の大切さを演劇で表現しました。
 家族の顔を探してダンスを忘れてしまう園児や、練習の成果を発揮し登壇から舞台を降りるまで堂々とした佇まいの園児など、それぞれの個性が光るパフォーマンスを見ることができ、心温まる時間となりました。

 現在日本寺で働いている寡黙なスタッフが演目中の自分の子供を見つけ、誰よりも大きく手を振っている大変微笑ましい一面も見られました。