お釈迦様の成道を祝して 成道会開催

【日本寺駐在僧便り】
 去る12月9日月曜日、2024年度の成道会を日本寺本堂に於いて厳修いたしました。本年はブッダガヤの日本仏教寺院、仏心寺清水師(浄土宗)、一心寺片山師(日蓮宗)にご参集頂き、僧侶三人でのお勤めをいたしました。

 次第は印度山日本寺勤行聖典に則り、母校大正大学で修学した表白を追加して読経いたしました。一般参拝者の方は15名ほどがおいでになり、観音経読誦時にはお焼香をしていただきました。

 これまでも日本において様々な形の成道会に参列する機会がありましたが、やはり釈尊成道の地において成道の日をお祝いすることができるのは、仏教徒として大変ありがたいと感じました。またお話しした参列者の方から、上座部仏教では降誕会・成道会・涅槃会の三つを合わせた「Vesak(ウェーサク)/Buddha Jayanti(ブッダジャヤンティ)」というお祭りを5月の満月の日に行う風習がある、とお伺いすることができました。来年の成道会はより準備を重ね臨みたいと思います。合掌

日本寺駐在僧 戸田萌岳

仏教徒結集「ともに平和を願って」

2023年12月6日午後、日本寺講堂を会場に仏教徒結集「ともに平和を願って」と題して、花園大学特別教授佐々木閑先生による講演と北河原竺主、佐々木先生、中村理事長による鼎談を行いました。

当会での講演が3度目となる佐々木先生ですが、この記念式典に合わせて、当会企画のインド仏跡ツアーにご同行くださり、仏跡各地でその仏跡にまつわる講話をしてくだいました。
今回の講演では、お釈迦様がお悟り後、他者へ教えを説くきっかけとなった梵天勧請のエピソードや仏教再発見の歴史、ブッダガヤがいかに考古学的にも貴重な遺跡であるかなど、約1時間に亘って仏教の聖地ブッダガヤだからこそのお話をいただきました。

続いての鼎談では、続いての鼎談では佐藤事務総長が司会を勤め、日本寺がブッダガヤに存在する意義やこれまでの活動などが話し合われました。

佐々木閑先生YouTubeチャンネルで今回のインドツアー『佐々木閑のインド仏跡ツアー(2023年)』(全4回)が公開されています。

印度山日本寺開山50周年・菩提樹学園45周年・光明施療院40周年記念式典報告
・印度山日本寺開山50周年記念法要
・仏教学東洋学研究所図書館落慶式
・菩提樹学園45周年・光明施療院40周年記念式典

運動会、子どもも大人も大興奮

  2023年10月19日、菩提樹学園では運動会が開催されました。競技種目は、障害物競争、玉入れ、ダンス、デカパン競争、更には保護者対象の綱引きや大玉リレーと盛りだくさん。なかでも園児全員が参加する菩提樹学園版のパン食い競走カジャレースは、みな楽しみにしている競技です。サクサクとした甘いパイ状の揚げ菓子、カジャは昔からあるガヤ地方の代表的な晴れの日お菓子です。
  園児たちは競技に一生懸命に取り組み、大盛り上がりでした。最近は、わが子のがんばっている姿をスマートフォンに収めようとする保護者が増えてきました。

インド共和国記念日

 共和国記念日(Repablic day)は、1950年1月26日にインド国憲法が発布され、インドがイギリス植民地統治から独立して共和国となったことを記念する国民の祝日です。2023年1月26日、74回目の共和国記念日を迎えました。
 この日は休日ですが、役所や学校では国旗掲揚、国歌を斉唱し、式典を行います。日本寺では仏旗、インド国旗、日本国旗を掲揚し、スタッフ一同で国歌を斉唱しお祝いしました。また、菩提樹学園では、園庭で国旗掲揚、国歌斉唱し式典を行いました。

 首都デリーでは、毎年海外から賓客を迎え、首相、大統領が参列し大規模なパレードが行われます。今年はエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領が主賓として迎えれられました。軍事パレードや、オートバイの曲芸走行のパフォーマンス、インド各州からの代表団がダンスや華やかな山車を引きながら、それぞれの文化や芸能を披露する盛沢山な式典です。

成道会厳修しました

 2022年12月8日、印度山日本寺本堂に於いて、お釈迦様がお悟りを得られたことを祝う成道会法要を厳修いたしました。

 ブッダガヤが属するガヤ市では新規感染者の報告もほぼなく、状況は落ち着き、コロナ禍以前に戻りつつあります。日本寺にも地元の学生の団体やアジアからの参拝者がこのところ増えてきました。
 日本からインドへの入国制限も解除されましたが、以前のように日本から大勢の方々にご参集いただいての成道会開催は時期尚早と判断しました。そこで今回は、元駐在僧の番地章夫師のみ渡印いただき、導師をお勤めいただきました。

 昨年同様に世界遺産大菩提寺(Mahabodhi Temple)所属の比丘衆やブッダガヤの各国寺院の諸比丘に参集いただいての成道会となりました。
 番地師に続き、大菩提寺所属の比丘衆、チベット僧によるの読経が本堂に響きわたり、お釈迦様への讃仰、世界平和が祈願されました。