2025年1月22日
【日本寺駐在僧便り】
2024年12月31日、大晦日法要及び除夜の鐘撞きをお勤めいたしました。本年は安全面への配慮から近隣への一般開放を行わず、来山された日本の方を中心にご参加いただきました。
大晦日法要は31日の21時半より本堂にて、印度山日本寺勤行聖典の次第に則りお勤めいたしました。法要終了後には参列された日本人参拝者へ除夜の鐘についての短い法話をさせていただきました。
その後、23時より鐘楼堂において般若心経をお勤めし、戸田より順に、おいでのみなさまに除夜の鐘を撞いていただきました。更に日本寺スタッフも参加し、普段から定刻の鐘を担当している警備スタッフたちは特に張り切って鐘を撞いていました。
当日は気温が15度ほどと冷え込んでおり、正門の外に立ち並ぶ屋台の前では夕方になると焚き火がいくつもおこされ、地元の方々は皆さん手をかざし暖をとっていました。また年越しは盛り上がりが薄く花火もまばらに上がる程度で、季節ごとに地域で行われているヒンドゥー教のお祭りの盛り上がりとの差に驚きました。普段よりも静かなブッダガヤで低く大きく響く鐘の音を聞きながら、今年1年間に生じた人々の煩悩が少しでも除けるよう、懇ろにご祈念させていただきました。
以前、大晦日に来山された参拝者や地域の方々からは、コロナ以前に日本寺で振舞っていた“年越しそば“ならぬ“年越しうどん”のご接待の復活を望む声が多くありました。 (駐在僧 戸田萌岳)