ブッダガヤ諸寺院、教育施設再び閉鎖(~2/6)

 ビハール州ガヤ県では2021年10月以降新規感染者数0の日が多く、状況は改善したように見えましたが12月29日から感染者が急増、1月5日には168名の新規感染者が報告されました。
 この急激な感染者増加に対処してビハール州政府は、1月6日~21日まで下記施設の閉鎖等の制限措置を布告しました。これを受け大塔大菩提寺をはじめとしてブッダガヤ諸寺院、日本寺および菩提樹学園は再び閉鎖することとなりました。
 1月20日、すべての制限措置が2月6日までの延長が布告されました。

主な制限措置

 

  • ・22時~5時までの夜間外出禁止
  • ・商店の営業は20時まで
  • ・宗教施設の閉鎖
  • ・映画館、ジム、ショッピングモール、公園などは州政府の許可があるまで閉鎖
  • ・レストラン等は定員50%に制限
  • ・保育園・幼稚園、8年生までの対面クラスの閉鎖
  • ・9年生~12年生までの授業は50%の出席者で実施

 

 

MAHABODHI TEMPLE Office YouTubeチャンネルより
閉鎖前日1月5日、境内の様子が収められています

菩提樹学園お遊戯会

 2021年12月8日、菩提樹学園のお遊戯会が開催されました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大による教育施設閉鎖により開催できませんでしたが、菩提樹学園ではこの催しを開園当初から毎年12月8日に行っており、今年は43回目となりました。

 10月の運動会、12月のお遊戯会は、園児たちが競技やダンス、演劇などを披露し、教育としての身体表現や言語能力習得を確認する場であります。また、練習の成果や子どもたちの成長を保護者と分かち合う大切な場でもあります。しかしながら、9月にようやく再開を許可された菩提樹学園では、年度末までの7か月間に1年分のカリキュラムをこなさなければならないため、恒例である運動会は中止とし、このお遊戯会のみの開催となりました。

 日頃から園児たちは、身体を動かすことが大好きです。先生たち手作りの華やかな衣装を纏い、リズムの早いインド音楽に合わせて堂々と踊る姿は大人顔負けでした。

 近年は日本同様に、スマートフォン片手に子供たちの演技を動画で収めようとする保護者の姿も増えています。

下記ダンス動画御覧いただけます。

印度山日本寺成道会

 12月8日、日本ではお釈迦様がお悟りを開かれた故事(ご成道)をお祝いし、成道会を開催します。印度山日本寺でも1973年(昭和48年)のこの日に開山して以来、毎年日本から関係僧侶が渡航出仕し、現地にある各国寺院の僧侶・比丘衆にも出仕頂き、さらには大勢の日本からのご参列の方々と共に盛大に成道会を営んでまいりました。

 しかしながら新型コロナウイルス感染拡大による政府命令で、2021年3月以降、日本寺は1年半に及ぶ施設の閉鎖を余儀なくされ続けました。しかし、この夏の感染状況改善により9月から日本寺の活動再開が叶いました。

 いまだに日印間の航空路線は通常運航を回復しておらず、今年は日本から赴くのは困難なこともあり、ブッダガヤの世界遺産大菩提寺(Mahabodhi Temple)に所属する比丘衆や大塔を管理する政府機関大菩提寺管理委員会(BTMC)の役員の方々に出仕いただいての成道会開催となりました。この9月の再開後、初めての法要厳修でした。

 現在、大菩提寺管理委員会の建物は老朽化した本館と別棟の所属比丘宿舎の建て替え工事のため、所属比丘衆が日本寺境内の国際仏教徒会館に仮住まいをしております。その縁からこのたびの成道会を厳修していただくことになりました。大菩提寺管理委員会の委員として参加したラジギール霊鷲山の小此木行城師による読経に続き、大菩提寺所属の比丘衆による読経により、お釈迦様の讃仰に加えて世界平和と幸福が祈願されました。

菩提樹学園 朝のプジャ、体操

 菩提樹学園では、毎朝プジャ(礼拝)を行っています。 火・金曜日は日本寺本堂で、月・水・木曜日は園舎のテラスで行います。テラスのプジャでは、まずお釈迦さまに香と花を捧げ、全員でののさま(ほとけ様)の歌を歌います。その後、ディズニーの音楽に合わせて元気いっぱい身体を動かします。