菩提樹学園再開

 2021年9月6日、菩提樹学園が再開しました。新型コロナウイルス感染拡大により2020年3月に閉鎖を強いられて約1年半ぶりの再開です。

 今年3月から猛威を振るった感染拡大第二波でしたが、感染者数の減少により徐々に制限が解除となりました。8月25 日に通告された第6次ロックダウン解除(Unlock6)により、8月26日からすべての学校施設がガイドラインを遵守した上での再開が可能となりました。

 これを受け、まず、園児たちの所在や健康状態および再通園の意思を確認しました。
 さらには、長引く閉鎖による学習課程の遅延の対処や、ガイドラインを遵守すべく消毒や教室でのフィジカルディスタンスの確保などのクラス運営方法を職員会議で話し合い、現地の先生およびスタッフ一同再開に向けて準備を進めました。

 

再開に向けての職員会議
保護者会

 また、9月4日、再開に先立ち保護者会を開きました。保護者達に現状を聞き取りし、菩提樹学園再開についてのガイドラインやコロナ禍での通園の危険性を説明しました。それらを理解した上で通園させます、という文書に署名し、再開初日に持参するように指導しました。

 再開初日には、ほぼ全ての園児が登園しました。登園時には、マスク着用の指導、日本寺正門で手指消毒、検温を実施しています。マスクは皆様からご寄附いただきましたものを活用させていただいております。改めて御礼申し上げます。

登園した園児たち

8月15日第75回独立記念日

 8月15日はインドが大英帝国から独立した「独立記念日」として重要な日です。この日は国旗掲揚とジャナ・ガナ・マナ(インド国歌)を斉唱しお祝いします。日本寺では仏旗、インド国旗、日本国旗を掲揚しスタッフ一同で式典を行いました。

 寺院の再開許可はまだ出ておらず、日本寺は閉鎖を続けていますが、スタッフは日々境内の維持管理に努めています。

https://youtube.com/watch?v=sKqsPkHNPfw

首都デリーのラール・キラー(英:Red Fort)で行われた独立記念日の式典の動画です。

菩提樹学園園児家庭への食料支援

 インドではコロナ禍の中、様々な事業の閉鎖・雇用関係の解消、更にロックダウンによる生活必需品の供給不足が物価高騰を生み、ますます生活に困窮する人々が増えました。菩提樹学園園児の家庭にもその打撃は大きく、その困窮状況は惨憺たるものです。
そのような状況下での菩提樹学園の閉鎖により、重要な栄養源である給食を食べることが出来なくなった園児の栄養状況も懸念されました。そこで、光明施療院の公衆衛生向上活動として2021年2月9日と6月29日、菩提樹学園園児の約100家庭を対象に食料の他、マスクやゴム草履などの配布を行いました。昨年、当協会HP上での「マスクご寄附のお願い」の呼びかけに際しましては(公社)日本仏教保育協会会員様をはじめ、多くの方々からご寄附いただいたマスクを各園児家庭へ配布いたしました。
 この6月の配布では前回の配布以降、園児や保護者と4ヶ月ぶりに顔を合わせました。ブッダガヤにも襲った3月下旬からの深刻な第2波の渦中、感染者は出なかったと報告を受け、現地スタッフ、ならびに日本側スタッフも安堵いたしました。
 ブッダガヤの未来を担う大切な子供たちの命を守る、このような支援を行うことが出来るのも、ひとえに皆様からの温かいご支援の賜物、と事務局一同感謝申し上げますと共に、引き続いてのご支援を衷心よりお願い申し上げます。