菩提樹学園園児の家庭へ食料を配布

 ビハール州では、この2月7日から6年生以上の学年の教室授業が再開しましたが、就学前教育を含め、それ以下の学年の授業再開は政府からまだ公示されておらず、菩提樹学園も昨年3月から閉鎖したままになっております。長引くコロナ禍の中、経済的に打撃を受けている園児の家庭も多く、このたび菩提樹学園は光明施療院と共同で園児の家庭を対象に米、チャパティ(薄焼きパン)粉、豆、スパイス類、塩、食用油、稗(ヒエ)、マスク、ゴム草履の配布を行いました。

 マスクは(公社)日本仏教保育協会の会員様や多くの方々からご寄附いただきました。皆さまからの温かいご支援に改めて感謝申し上げます。

 菩提樹学園クラスの再開が許された折には、政府の公示指針(SOPs)に沿って感染対策を施し、子どもたちが安心して登園できる環境を整えてまいります。

第72回共和国記念日

共和国記念日は、1950年1月26日にインド国憲法が発布され共和国となったことを記念する日で祝日となっています。この日は、国旗掲揚、国歌斉唱でお祝いをします。日本寺ではスタッフ皆で仏旗、インド国旗、日本国旗を掲揚しお祝いしました。

例年菩提樹学園でも式典を行いますが、政府からの通達により2020年3月からの閉鎖が継続している為、式典の開催は出来ませんでした。

12月8日お釈迦様の成道会

ブッダガヤ大塔(大菩提寺)敷地内のお釈迦様

日本ではお釈迦様がお悟りを開かれたこと(成道)を記念して12月8日に成道会を行います。印度山日本寺では、今年12月8日に北河原竺主を導師に成道会の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大によりインドへの入国が制限され、やむなく中止となりました。

お釈迦様は、ブッダガヤの菩提樹のもとでお悟りを開かれたと言われています。お釈迦様の没後約200年ののち、この聖跡を慕ってアショーカ大王が精舎(道場)を建てその後改修増築されたものが今のブッダガヤ大菩提寺(大塔)です。

従来12月のブッダガヤは各国からの巡礼者で大賑わいですが、現在の大塔は参拝者もまばらです。また、10月~3月までの巡礼シーズン中は大塔までの参道にはインド各州からやって来たお土産屋さんが立ち並びます。しかし、今年はその姿もほぼ見受けられません。一刻も早い終息を願うばかりです。

文化講座『生き甲斐とは何か法顕のインド求法記に学ぶ』

1600年前、60歳を越えてから求法の旅に出てインドに行き、各地の仏跡を巡礼した後、何年も仏教を学び、帰りはスリランカから海を渡って中国に戻った、法顕三蔵法師の14年に及ぶ壮大な旅行記を紹介し、現代における真の生き甲斐について語ります。

2021年12月YouTubeにて一般公開いたしました。
テキストはこちらよりダウンロードください。

【 講 師 】佐々木 閑先生 (花園大学教授 文学部長)
1956年福井県生まれ。京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学後、米国カリフォルニア大学バークレー校留学を経て現職。文学博士。
専門はインド仏教学、仏教哲学、仏教僧団史。日本印度学仏教学会賞、鈴木学術財団特別賞受賞。
著書:『出家とはなにか』『インド仏教変移論』『科学するブッダ 犀の角たち』『日々是修行』『生物学者と仏教学者 七つの対論』(斎藤成也氏との共著)
『「律」に学ぶ生き方の智慧』『ブッダ 真理のことば』『般若心経』
『ブッダ 最期のことば』『仏教は宇宙をどう見たか』
『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』『出家的人生のすすめ』
『真理の探究 ー仏教と宇宙物理学の対話ー』(大栗博司氏との共著)
『ブッダに学ぶやり抜く力』『ネットカルマ』
『ごまかさない仏教:仏・法・僧から問い直す』(宮崎哲弥氏との共著)
『大乗仏教 ブッダの教えはどこに向かうのか』
翻訳:鈴木大拙著『大乗仏教概論』『ブッダ 100の言葉』など

※新型コロナ感染が拡大している状況を鑑み、ご参加の皆様及び関係者の健康・安全を第一に考慮し、増上寺会館での公開は取りやめ、収録によるオンライン配信のみとさせていただくことにいたしました。

[ 日 時 ] 2020年12月4日(金)18:00~20:00(受付17:30~)

[ 会 場 ] 増上寺 慈雲閣(東京都港区芝公園4-7-35)
     JR 山手線・京浜東北線「浜松町」徒歩10分
     都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門駅」徒歩5分
[会場定員] 30名(先着順・事前予約制)

[オンライン聴講] 12/7~12/13期間限定で録画配信いたします。
            定員なし。期間中いつでも聴講できます。
[参加費] 1,000円(会場参加/オンライン聴講共)

[主催](公財)国際仏教興隆協会 [後援]浄土宗東京教区教化団

[聴講お申込み方法]
《オンライン聴講》聴講期間終了のためお申込みは締切致しました。