2018.10.11菩提樹学園運動会

2018年10月11日、菩提樹学園では運動会が開催されました。運動会自体がインドでは珍しく、みんなこの日を心待ちにしています。卒園生や保護者の競技もあり参加者みんな大盛り上がりでした。現在使用している綱引きの綱は、2015年1月、東儀秀樹さんが日本寺でコンサートをされた際に菩提樹学園にご寄贈くださったものです。

パジャマレース
カジャ(揚げミルフィーユ)競争
保護者による綱引き
保護者による大玉ころがし

 

「日本寺開山45周年」読売新聞に掲載されました

印度山日本寺開山45周年についての記事が読売新聞(全国版)2018年9月19日号に掲載されました。

11月24日(土)日本寺では、北河原公敬竺主(東大寺長老)を導師に記念法要が執り行われます。

皆さまのご参列をお待ちしております。また、法要に向けてのツアーが実施されます。

詳細はこちらをご覧ください。

 

第6回国際仏教観光会議に出席しました

 2018年8月23日~26日にかけて、インド・ニューデリーおよび、仏教遺跡等において、第6回国際仏教観光会議(Report on The International Buddhist Conclave 2018)が開催され、要請を受けて印度山日本寺の加藤・島野両駐在僧が出席しました。

 同会議は、インド政府観光省が主催したもので、各国仏教関係者による意見交換を行いつつ、インド国内の仏教遺跡を活用した観光振興、観光関連投資促進を図ることが目的です。
今回、日本政府は開催趣旨に賛同し、唯一のパートナー国として参加しました。そのため、在インド日本大使館がインド政府から日本人僧侶の出席要請を受けたことで、日本寺からの協力を依頼しました。
インドの仏教遺跡を活用した観光振興・投資促進を目的としてはいますが、実際に集まった各国の観光業者および僧侶は、真摯に「インドをはじめ世界の仏教のあるべき姿」に思いを馳せ実りある議論を広げました。
 初日の仏教学者及び各国僧侶によるパネルディスカッションにおいて、印度山日本寺は、2017年9月~2018年8月の間の参拝者の反応から受ける印象を発表しました。団体参拝はもちろんのこと、昨今の個人旅行者は、ただ仏教遺跡を観光地としてその場に足を運ぶだけではなく、ブッダガヤという仏教聖地での宗教的な精神体験を求めている傾向が見受けられます。場合によっては滞在期間を延長し、真剣に朝・夕の勤行に足を運び、自らの心と向き合い、仏教のみならず世界の宗教について考え、我々駐在僧と議論をしていきます。
そして、これこそが、インドにおいても世界においても、宗教者が携わるべき事柄のひとつであると、出席者より賛同を得ることができました。

平松駐インド大使による挨拶会議の模様

 翌24日からは、アジャンタ石窟(マハーラーシュトラ州)、サールナート(ウッタル・プラデーシュ州)、ブッダガヤ、ラージギル、ナーランダ(ビハール州)の仏教遺跡視察に赴きました。インドの大地は広大なため、移動に多くの時間が割かれますが、今回はインド政府軍・警察の最大の協力を得、渋滞に巻き込まれることもなく、インドにおいては異例なほどスケジュール通りに運びました。
インド政府観光省は“The Land of Buddha”と銘打って活動を開始しており、より良い巡礼ルートの構築を目指しているとのことで、今回の道程はそのひとつのサンプルだそうです。現在、経済・インフラ発展の途上にあるインドにおいては、種々乗り越えねばならない問題は見受けられるものの、平和の祈りを目的としたルートの構築が可能なのではないか……と思えるものでした。

アジャンタ石窟寺院の視察ブッダガヤ マハーボディー寺院にて

 今回、駐在僧という身でありながら、国際会議に出席させて頂けたことは、我々駐在僧にとって大きな意味をもたらすものとなりました。心から感謝をしております。また全日程終了後、駐インド特命全権大使の平松大使より、大変光栄なことに大使館へお招きを戴きました。その場において、仏教を中心に据えた旅行者への今後のアピール方法についてや、長年インドで努めてきた日本寺の活動について質問をされ、面会に同席された大使館の方々は大変興味を持たれておりました。
最後に、今回多大なお力添えを戴いた平松大使、在インド日本大使館の皆様、インド政府観光省の皆様に深く御礼を申し上げます。

在インド日本大使館にて平松大使はじめ大使館の方々と

文責 加藤・島野

 

駐在僧赴任のお知らせ

現日本寺駐在僧、加藤泰惇師が2018年9月16日、島野尊章師が2018年9月14日をもちまして離任し、
新たに下記2名が2018年9月24日駐在僧として着任いたします。

 伊佐榮祥(いさ えいしょう)真言宗智山派

この度、印度山日本寺の駐在僧をさせて頂く事になりました真言宗智山派の伊佐榮祥と申します。
先ず私の日本寺派遣に際しましてご尽力を頂きました多くの皆様方に篤く感謝申し上げます。
かつて聖地巡拝の途中で立ち寄ったブッダガヤで、マハーボーディー寺院本堂内にある釈迦尊像の御前には五体倒地の形にへこんでいる石畳があり、御信者達の信仰の篤さに深く感銘を受けたのを覚えています。もう一度インドに来たい、しかしもう一度来る事が出来るだろうかと、半ば諦めの気持ちでブッダガヤを後にしました。そんな思い出の地に僧侶として駐在できる事、御縁を結んで頂いた事に深く感謝をし、仏教を肌で感じて来たいと思っております。
お釈迦さまが悟りを開かれた地に留まり、その土地の空気を吸い、その土地の食べ物を食べるという事は、時代は違えどもお釈迦様が触れた空気や暑さ、景色を感じる事であり、その土地に住まう人々と触れ合うという事は、世代を超えてお釈迦様が触れ合った人々と会話をするという事。小乗仏教の中で色々な国の仏教の形を見る事ができるのも、大変貴重な経験だと思います。まさにそれは仏教徒として無上の喜びであり、より深く仏教を学べる場所であると確信しております。
最後なりますが、このような尊い御縁を頂いた皆様方のご期待に沿えるよう微力ではありますが、日本寺の護持興隆に尽力させて頂きたと思います。  合掌

 

 西原大幾(さいばら ひろき)高野山真言宗

この度日本寺に駐在する機会を与えていただきました西原大幾と申します。
私は在家より僧侶を志し、8年間の高野山での修行を経て現在に至ります。
平成29年に僧侶の先輩方に、ネパール・ルンビニーへ連れて行ってもらいました。見るもの感じるもすべてが新鮮で、感銘を受けました。お釈迦様のことをもっと深く知りたいと思いました。現地で生活をしなければ、お釈迦様の教えや考え方がわからないのではないかと思っていたところ、連れて行っていただいた先輩の中に、日本寺で駐在僧をなされていた方(花岡正覚先生)がおられ、私に駐在を勧めてくれました。私はすぐさま決意し「行きます」と即答しました。
ブッタガヤには各国のお寺があり、日本寺からも法要に出仕すると聞いております。各国の法要の作法や考え方なども研鑽したいと思っております。
私が僧侶を志すきっかけとなりましたのは、妹を病気で亡くしたことにあります。悲しみや苦しみを経験し、幼心にも少しでも多く人のためになることがしたいと思いました。死生観などインドの文化をさまざまな角度から吸収し、僧侶のあり方の原点にたち帰り、これからの糧にすべく勤めて参ります。初めてのインドで不安な気持ちもありますが、お釈迦様成道の地で生活をさせていただくことは、何よりも有難く得難いことであります。たくさんの出会いとご縁を大切にし、自己研鑚のために精進する所存でございます。宜しくお願い致します。 南無釈迦牟尼仏