2024年 大菩提寺ブッダジャヤンティ

2024年5月23日、大菩提寺でブッダジャヤンティ(Buddha Jayanti)が盛大に行われました。ブッダジャヤンティはお釈迦様の誕生、成道、初転宝輪、涅槃を一度にお祝いする行事で、インドでは国民の祝日に指定されています。ブッダジャヤンティは、インド暦のウェーサカ(Vaisakha)月の満月の日に行われ、ブッダプルニマ(Purnima=満月)、ウェーサカとも呼ばれています。
今年は日本寺の代表として、元駐在僧の番地章夫師と萩原賢良師がこの日の為に渡印しました。

 当日は、朝7時に日本寺からほど近い大仏(Great Buddha)前から大菩提寺までのお練りに始まりました。一行は大菩提寺の比丘・僧侶を先頭に、誕生仏や涅槃像などを御輿に担いだ在ブッダガヤ寺院の各国比丘・僧侶、この日のためにブッダガヤに来たスリランカ、タイ、ベトナム、ブータン、ミャンマーなどの僧侶や仏教徒、さらに地元の学生らも参列し、大行列となりました。

大菩提寺・聖菩提樹の下での法要では、主賓のビハール州知事、今年のブッダジャヤンティの施主となったタイからの信者と在コルカタ タイ国総領事、大塔管理委員会事務総長による献香・献灯がなされました。ビハール州知事は、スピーチの中で『インドから発せられる、いかなる思想も戦争を求めるものではない。お釈迦様の慈悲と平和の教えが重要である。』と平和の尊さを強調されました。

その後、タイ、チベット、日本それぞれの国のお経が唱えられて、盛大な法要が営まれました。

 この時期のブッダガヤは40度を超える酷暑となり、のちに雨季が来ます。ブッダジャヤンティが終了すると、ブッダガヤの各国寺院の僧侶らは雨季が始まるまでしばらくの期間、各々ブッダガヤ所在の出先寺院を離れ、雨安居に迎える準備に入ります。

夜間大菩提寺境内には平和の祈りをこめてローソクの灯が捧げられました。

光明施療院 園児への健康診断

2024年4月25日、菩提樹学園園児の健康診断を実施しました。

診断を担当するのはガヤ市内で医院を営むカラン医師です。カラン医師は、元マガダ医科大学小児科部長でもあり、ベテランの小児科医師です。

健康診断は保護者同伴で実施、保護者から聞き取りしながら園児一人ひとりを視診・触診・聴診、場合によっては簡易測定などで診察し、主任のソバー先生が記録していきます。

今回の健康診断では、76人を診断のうち、食欲不振の園児が11名と最も多い症状でした。その他、風邪や咳、発疹などの症状がみられましたが、深刻な兆候は診断されませんでした。しかし、保護者からの聞き取りにより、多くの園児たちがスナック菓子を好んで食べていることやモバイルゲームで遊ぶ園児たちが増えてきていることがわかりました。お菓子を好み食事をあまり食べなくなることでの偏った栄養状態、またゲーム熱中による今後の視力への影響などが懸念されています。

光明施療院は、毎年1回の菩提樹学園園児への健康診断に加え、日頃の園児の体調管理も担っています。

菩提樹学園入園式

2024年4月1日菩提樹学園では入園式が行われました。昨年度週一回の入園準備クラス(トタ組)に通っていた園児40名が入園しました。

まずは、ご本尊様への「ののさまプジャ(礼拝)」。新入園児と年長組の代表がご本尊様に献香、献灯し、みんなで「ののさまの歌」を合唱します。

主任のソバー先生により菩提樹学園のルール(毎日遅れずに通園するなど)を説明や、先生方の自己紹介が行われました。これから2年間の菩提樹学園での学びが始まります。

菩提樹学園卒園式

2024年3月21日、菩提樹学園では卒園式が行われ、グラブ組、チャンパ組の33名が卒園を迎えました。主任のソバー先生から園児ひとりずつに卒園証書が授与され、小学校通学用のカバンや鉛筆などが贈られました。また、全園児の中で今年度無欠席だった30名に洋服がプレゼントされました。

2年間の菩提樹学園での生活を名残惜しそうな表情を浮かべると同時に、4月からの小学校通学への期待を膨らませた笑顔で園を後にする姿が見られました。

皆さまからのご支援をいただき、今年度も無事に園児たちが卒園を迎えることが出来ましたことを心より御礼申し上げます。