菩提樹学園卒園式

2024年3月21日、菩提樹学園では卒園式が行われ、グラブ組、チャンパ組の33名が卒園を迎えました。主任のソバー先生から園児ひとりずつに卒園証書が授与され、小学校通学用のカバンや鉛筆などが贈られました。また、全園児の中で今年度無欠席だった30名に洋服がプレゼントされました。

2年間の菩提樹学園での生活を名残惜しそうな表情を浮かべると同時に、4月からの小学校通学への期待を膨らませた笑顔で園を後にする姿が見られました。

皆さまからのご支援をいただき、今年度も無事に園児たちが卒園を迎えることが出来ましたことを心より御礼申し上げます。

春の訪れを祝うホーリー(Holi)

ホーリーはヒンドゥー暦のファルグナ(Phalguna)月の満月の日に行われ、この日は祝日に指定されています。2024年は3月25日がホーリーでした。色の祭典ともよばれ、春の訪れを祝うとともに善が悪に打ち勝ったことを祝うお祭りです。
この日は、大人も子ども関係なく、皆で春に咲く花々を象徴する様々な色粉を塗り合ったり、色水を掛け合ったりして、誰もかれも服も顔も色粉だらけになりながら春の訪れを祝います。

菩提樹学園では、一足早く3月20日にホーリーをお祝いしました。この日は、パコラ(インドの天ぷら)に加え、グラブ・ジャムン(Gulab Jamun)、ラスグッラ(rasgulla)という 2種類の甘いお菓子ミタイ(Mithai)が給食に出されました。ミタイはインドのお祭りや祝い事には欠かせない伝統的なスイーツで、どれも日本人にとっては驚くほどの甘さですが、インドでは大人も子供も大好きです。

※グラブ・ジャムン:コワと呼ばれる濃縮乳にピスタチオ粉と米粉を加え、こねて丸めて揚げ、シロップ漬けにしたもの。
※ラスグッラ: チェーナと呼ばれるカッテージチーズと米粉を混ぜ、こねて丸め、シロップ漬けにしたもの。


給食の後、保護者も集まりホーリーの始まりです。まずは、園児二人組になり、お互いに色粉を塗り合い、その後は保護者も交じえて誰それ構わず色粉を塗り合い大盛り上がりでした。

菩提樹学園45周年、光明施療院40周年記念式典

2023年12月7日、式典では園児たちのお遊戯会が行われました。
開会の挨拶で中村理事長は、『今日はみんなの元気な姿を楽しみにやってきました。踊りや演劇を楽しみにしてます』と園児たちへ呼びかけ、また菩提樹学園・光明施療院に対して支援いただいている方々への御礼が述べられました。

お遊戯会でのダンスの指導は、主任のソバー先生が担当。園児たちのよいお手本になるために腰を痛めるほど自宅で毎日踊っていたそうです。この日に向けて毎日練習が続きました。

お遊戯会当日、卒園生で菩提樹学園のスタッフのお嬢さんが園児たちのメイクを担当。ボリウッドスター並みの舞台衣装に着替えた園児たちの表情は少し緊張気味でした。

しかし、舞台に上がった園児たちは、ヒット曲に合わせたダンスや演劇を堂々と披露しました。演劇の題目は、『携帯依存』インドでも社会問題になっている子どもたちの携帯ゲーム依存を取り上げました。ゲームに熱中のあまり、勉強も手につかず、食事にも目もくれず、そして視力が低下し眼鏡をかけることになるというゲームの依存性について演じ、観客からは大きな歓声があがりました。

カマル組(年少)ダンス『Har Har Sambhu』
パンカジ組(年少)『School Chale hum』
チャンパ組(年長)演劇『携帯依存』
グラブ組(年長)『Leke Prabhu Ka Naam』

お遊戯会終了後、(公社)日本仏教保育協会髙山久照理事長からの挨拶では「菩提樹学園は、お釈迦さまへの報恩感謝のしるしとして、日本寺周辺の子ども達のためにと創立され、園舎は日本全国の仏教系幼稚園に通う保護者からの寄付によって建てられたものである」と設立の経緯と先生方への感謝に併せて園児たちに「良いことをし、皆に優しくするというお釈迦様の教えを大事に、これからも先生方のお話をよく聞いて、立派な大人になってほしいと思います。」とメッセージが送られました。

続いて、光明施療院活動に支援を下さっている(公社)全日本仏教婦人連盟加用稔子副会長より「(公社)全日本婦人連盟からの寄付によって建てられた光明施療院は、施薬院の設置など慈善を行った光明皇后にちなんで付けられたものであり、以後長きに亘り診療活動を続けてきたが、法律の改定などで無料診療活動から移行した園児のケアや地域の公衆衛生活動の向上活動を、今後も継続できるよう支援していきます。」とお言葉を賜りました。また園児へは「ダンスやお遊戯はとても素晴らしく、キラキラ輝く姿に感動しました。お友だちと仲良くすごしたのしい園での生活を送ってくださいね」と述べられました。

最後に北河原竺主からは、ご参列くださった方々への御礼と共に「純粋無垢な輝いた園児たちのお遊戯で心が温まりました。これからも元気にお過ごしください」と園児へ呼びかけられました。

(公社)日本仏教保育協会様、(公社)全日本仏教婦人連盟様、東大寺ツアーご一行様はじめ式典にご参列くださった方々よりたくさんの園児たちへプレゼントを賜りましたこと心より御礼申し上げます。

印度山日本寺開山50周年・菩提樹学園45周年・光明施療院40周年記念式典報告
・印度山日本寺開山50周年記念法要
・仏教学東洋学研究所図書館落慶式
・仏教徒結集「ともに平和を願って」(佐々木先生講演、鼎談動画)

運動会、子どもも大人も大興奮

  2023年10月19日、菩提樹学園では運動会が開催されました。競技種目は、障害物競争、玉入れ、ダンス、デカパン競争、更には保護者対象の綱引きや大玉リレーと盛りだくさん。なかでも園児全員が参加する菩提樹学園版のパン食い競走カジャレースは、みな楽しみにしている競技です。サクサクとした甘いパイ状の揚げ菓子、カジャは昔からあるガヤ地方の代表的な晴れの日お菓子です。
  園児たちは競技に一生懸命に取り組み、大盛り上がりでした。最近は、わが子のがんばっている姿をスマートフォンに収めようとする保護者が増えてきました。

誓いの日 ラクシャバンダン

  ラクシャバンダン(Raksha Bandhan)は、姉妹と兄弟間の絆を確かめ合うヒンドゥー教の祭事です。インド暦のスラバナ(Śrāvaṇa)月の満月の日に行われますが、2023年は8月30日~31日がラクシャバンダンの日でした。

  ラクシャバンダンのラクシャは「護る」、バンダンは「結ぶ」という意味をもち、姉妹は兄弟の健康と栄達を願い、兄弟は姉妹と離れ離れになったとしても護り続けるという約束をする日です。しかし、近年は兄弟姉妹に限らず、親戚や友人同士でも広く祝うようになりました。

  姉妹は兄弟にラーキー(Rakhi)と呼ばれる装飾された吉祥の紐を結び、そのお礼として兄弟は姉妹に小さなプレゼントを渡します。この時期になると様々なデザインのラーキーが商店に並びます。

  菩提樹学園では一足早い8月29日にラクシャバンダンを行いました。まず、無難息災を願う儀式に欠かせないティカという朱色の粉を額につけてもらいます。続けて、女の子は男の子の右腕にラーキーを結び、男の子はお返しにネックレスを女の子につけてあげます。男の子たちも女の子たちも貰ったプレゼントを周りのみんなに自慢気に見せ合っていました。